
エイジングケアと言っても、いったい何をどこへどんなふうにお手入れをしたら良いのか、私もつい最近までわかっていませんでした。
エイジングとは「加齢」「歳を経る」ことです。
「老化」とはまた少しニュアンスが違います。
ある病院の先生が言われていることで、なるほどと思えたことがあります。
「加齢」とは生まれた瞬間から人生が終わるまでの時間の経過で、暦年齢。
「老化」は成長期以降、加齢に伴って起こる、私達が生きていく上で欠かせ
ない働きである生体機能の低下。
「加齢」は誰もが防ぐことができないが「老化」はコントロールできる。このようにおっしゃっておられます。
「加齢」のスピードは平等でも「老化」には個人差があって進み方が人それぞれ違います。
美肌になるにはエイジングケアが大切ですが、このエイジングケアという意味は「加齢」のお手入れではなく「老化」へのお手入れなのです。
「加齢」は自分では調整できないので「老化」のスピードを調整してあげれば良いのです。
すなわち、肌の老化防止は、老化の速度をゆっくりにしてやることなのです。
そうすれば、美肌を維持できるのですね。
そのためには、お肌のことをもっともっと知っておくと、スキンケアをする意味も理解できると思います。
今日は、肌の老化の原因の一つである
『乾燥』からお伝えしてゆきたいと思います。
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肌の老化は乾燥から始まると言われるほど、エイジングケアの第一歩です。
私も肌のお手入れを意識しはじめた第一歩は、乾燥肌で肌荒れを起こしたところからです。
肌荒れについての記事はこちら
⇒ 自己紹介肌が乾燥すると肌トラブルが起こりやすくなるだけではなく、肌がくすんだり毛穴が開いたり、化粧のノリが悪くなったりと、老け顔に見られることに繋がります。
乾燥による肌の老化は、努力次第で遅らせることができるのです。
それでは、皆さんは乾燥から肌を守るにはどうしたら良いと思いますか。
もちろん、保湿ですよね。
では、この保湿の方法を間違ってケアされていませんか。
本当の保湿とは、乾いた肌に水分を与えて油分でフタをするようなお手入れではなく、保湿成分を補って与えることなのです。
水分を蓄える働きをする「保湿成分」を与えることが、本来の保湿の意味なのです。
特によく間違うケア方法を3つ書いてみますね。
1.化粧水をたっぷり使う。 2.シートマスクに化粧水をしみ込ませてじっくりパックする。
3.クリーム・オイルなどでフタをする。
実は、私も化粧水は何度もつけ直したり、たっぷりバシャバシャと肌につけていました。
そして、乳液やクリームをベタベタつけてフタをした気になっていました。
こんなスキンケア方法では、本当の乾燥対策にはなっていなかったのです。
乾燥させない肌を作るには、もともと体にある内側の水分を肌から蒸発させないようにすることです。
肌のしくみを思い出して下さいね。
肌のしくみについての記事
⇒ 肌のしくみを知れば美肌に近づく肌の角質層には、だいたい20%の水分が含まれていますが、これより水分が減ってくると乾燥肌になっていきます。
肌には、自ら保湿成分を作って角質層に蓄えておく力があります。
その20%の水分が少なくならないようにつなぎとめている保湿因子です。
「皮脂膜」や「天然保湿因子」「角質細胞間脂質」と言われるものです。
この水分を蓄える働きをする保湿因子を補う成分を、肌に与えることがポイントなのです。
その代表が
「セラミド」です。
ヒアルロン酸やアミノ酸もそうですね。
この成分が配合された化粧品を使用することで、皮膚の保湿機能が高まるというわけです。
これらは、化粧水よりクリームや美容液に配合されていることが多いですね。
乾いた肌に与える成分は、水分を蓄える働きをする
「セラミド」だったのです。
セラミドは水分をがっちり挟み込んで保持する性質を持っています。
「角質細胞間脂質」の一種で、水に溶けないのです。
それよりも、水と結合してラメラ構造というミルフィーユ状の層を作り水分を取り込みます。
とっても力強い保湿成分だということが分かりますよね。
このセラミドがずっと体の内側にあるのなら安心なのですが、加齢とともに代謝が悪くなると減って行ってしまいます。
セラミドが減ると、肌の水分も減って乾燥肌になるというメカニズム。
水そのものをたくさん与えても蒸発するだけです。
加齢で減ったセラミドを体の中で作り出すのことも難しいので、保湿成分で水分を蓄えられるようにサポートするわけです。
いかがでしたか。
皆さんの乾燥対策は間違っていませんでしたか。
私の過去のお手入れ方法は、間違っていました。
体の外から水分を与えるのではなく、体の内側から湧き出ている水分を保つように手助けすることだったのですね。
これからの秋・冬に向けて、乾燥を防ぐ努力をしていきましょう。
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